マスク生活の落とし穴として、口の開き方が知らず知らずのうちに横に開く喋り方になってしまっていることを指摘しましたが、実はそれだけではありません。
意識しなければいけないことは、【呼吸】についてです。

●間違いの多い「深呼吸」のやり方
呼吸は意識しない方が多いのですが、とても大事です。
ストレスによって呼吸は浅くなるともいわれますが、呼吸が浅いことによるデメリットというものがたくさんあります。
睡眠の質が下がる、免疫力が下がるというものが主に言われることですが、呼吸が浅いことと病気には関係があるとまで言われています。
浅い呼吸によるデメリットは調べればいくらでも出てきますので、ここでは簡単な紹介にとどめますが、呼吸がしっかりできているかどうかは、おそらくあなたが思っている以上に大事なことです。
深呼吸は知っていますよね。
でも深呼吸については、いろいろ誤解があります。
深呼吸は、「肺の中の空気を吐き出してから深く吸う」ことです。
深呼吸は「吸って吐く」としがちですが、「吐き出してから吸う」ことです。
「深く空気を呼びこむために吐き出して、吸う」で、息を「吐く」から「呼び込める」、そして「吸う」の組み合わせの文字が「呼吸」という文字で、呼吸とは吐いてから吸うの順番が正しいです。
深呼吸で気を付けなければならないのは、体に力が入ってしまいがちということです。
力が入らないように意識してください。
呼吸についてもう少しお話をすると、基本は鼻から吸って口から吐くが良いとされています。
口から吸うと、冬場では冷たい空気が直接口の中に入るわけですから、口の中の乾燥を招きますし、のども痛めやすくなる、と言われます。
鼻炎や鼻づまりではなかなか難しいですが、鼻から空気を取り入れるということを意識してみることが良いとされています。
ちなみに私は小麦粉をやめたら鼻炎がおさまりました。おそらく軽度の小麦アレルギーだったのではないかと思われます。小麦粉製品を食べなくなったら鼻水がおさまり、就寝時のいびきも改善されました。小麦粉製品を食べていた頃は、食事中に鼻水が出たり鼻がつまったり、お酒を飲んでも鼻がぐずぐずになっていました。
小麦粉製品をやめたら、お酒を飲んでも鼻水がでなくなりましたので、軽度の小麦アレルギーだったと推測するに至ったわけです。
●呼吸の敵、猫背
猫背の方も呼吸が浅くなりがちだと言われます。
姿勢は大事です。
猫背は背中が丸くなるだけでなく、肩が胸より前に出ることで背中の丸みを助長します。
今は日常的にPCを触ることも増えていますし、スマホゲームなどで目線が下を向きがちですから、猫背になりがちです。首にも負荷がかかりますから、背中がバキバキに凝ってしまったりもします。
呼吸を意識すると姿勢も意識しなければなりませんから、今一度、呼吸と姿勢を見直してみるとよいかもしれません。
見た目の印象も大きく変わりますしね。
やはり綺麗な立ち姿というものは良いものです。
呼吸が浅いなと思った方は、手をグーの形にして肋骨のあたりを上下左右にこすってみてください。少しすると温かくなってきます。これは肋骨と肋骨の間にある肋間筋(ろっかんきん)を柔軟にする方法です。この肋間筋は横隔膜ともつながっているので、そこを緩めてあげるだけで呼吸がしやすくなるという考え方です。逆に考えれば、ここが固まっていると腹式呼吸もしづらくなる、ということでもあります。
●正しい呼吸は朝から心がける
朝、目覚めたときに窓を開けて換気をしますよね。しますよね?
換気、しませんか?
その際におすすめの深呼吸のやり方があります。
窓の外に体を向けて、体の中の空気を吐き出せるだけ吐き出してみてください。
慌てずゆっくりといいので、もうこれ以上吐き出せない、というところまで吐き出したら、息を止めて4秒数える。
4秒数え終わったら今度は空気を吸えるだけ吸う。
深く深く吸い続けると人によっては肩や背中、腰のあたりが広がってくるのがわかります。痛みを感じる人もいるかもしれません。
これ以上空気を吸えないところまできたら、ここで息を止めて4秒。これが1セットです。
2~3セット、これをやるだけで不思議と目が覚めます。
これが、「真向法(まっこうほう)」という呼吸法になります。
体中に酸素が供給されて細胞が目覚めるからかな、と勝手に考えていますが、浅くなりがちな呼吸から抜け出すには良い方法ではないか、と思っています。
●緊張したときにも深呼吸
緊張したときにもこの真向法をしてみるとよいです。
緊張しているときというのはたいてい呼吸が浅くなっていますから、この深呼吸をすることで、呼吸が浅くなっていることを自覚できます。深呼吸をすることで4秒息を止めて苦しいとか体のどこが痛いとか、意識の方向が変わると緊張が緩んだりします。
面白いことに、緊張していると呼吸は浅くなりますね。
呼吸が浅くなったことで脳は「緊張している」という司令を筋肉にだすそうです。
「緊張している」という司令を受けた筋肉は、「わかった、緊張状態を維持する」となる。
そうすると今度は脳が「筋肉が緊張状態を維持しているからさらに持続させろ」と指示を出すそうです。
つまり、緊張すると緊張から抜け出すことができないような負のループに陥るような身体の仕組みになっているということです。
これは、緊張するということが「身の危険を感じている」こととして脳が理解することが原因のようで、DNAレベルで生存率を上げるための身体の仕組み、適応反応だそうです。
でも、負のループに入ってしまうことは困ってしまいますね。
だからこそ、意識をそらす必要があります。
お金もかけず即効性が高いのが、真向法という深呼吸の方法です。
息を吐き切って4秒息を止める。
これ結構苦しいです。
そのため意識は「苦しい」「息を吸いたい」という方向に向きます。
息を吸ったら吸ったで、今度は「もう空気を吸い込めない」「苦しい」という意識になります。
そうなると、緊張状態から抜け出せます。
たいていは余計なことを考えて緊張するわけですから、身体を別の状況に持っていけばいいということになります。
●呼吸の浅さが病気の原因?
人類は、もともと酸素が毒物だったと言われています。
ミトコンドリアという好気性細菌が身体の中に入り、共生するようになって、酸素が毒物ではなくなったという話は生物か何かで習ったことはありませんか?
つまり、呼吸が満足にできていない状態が続いて酸素が不足すると、ミトコンドリアがダメージを受けてしまう。そのことがなんとなく体調が悪いとか頭痛がするとか、原因のはっきりしない体調不良や病気の正体なのではないか、とする説があります。
ミトコンドリアの研究は結構前からされていますよね。
好気性細菌ということですから、酸素が大事なのはイメージできると思います。
だからこそ、健康のためにも真向法をする習慣を身につけてみることをおすすめします。
朝やると、目が覚めますし、やってみると身体の違いを感じられると思います。
●浅い呼吸にメリットはあるのか?
喋るということは、息をどう使うかにも関わりのあることです。
滑舌や発声の練習をただするだけでなく、自分の体の使い方を学ぶという意味でも、健康の維持のためにも、深呼吸をしてみるということを心掛けてみてください。
マスク生活によって知らず知らずのうちに癖になっている浅い呼吸から早く抜け出すことができれば、それだけのメリットはありますので、是非ともおすすめしたいです。
瞑想も流行っていますね。
その効能というか、やる意義については語りませんが、瞑想のコツも呼吸に意識を向けることだと聞いたことがあります。
つまりは呼吸なんですね。
浅い呼吸にはデメリットはあれど、長く続けることのメリットは見つけられません。
一時的な適応反応としてはあっても、長期的に見れば健康上のリスクにつながると言われます。
たかが呼吸、されど呼吸です。
当たり前にしていることが、実はとても大事なことで、そこを意識できているかどうかということが大きな差を生み出すことというのはよくあることです。
これを「違いを生み出す違い」という言葉で語るのですが、呼吸というものもこの「違いを生み出す違い」のひとつと言えるのではないでしょうか。
これからのあなたの頑張りに期待します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
