声優になりたい!
その夢を追うのは素晴らしいことだと思います。
でもバイトのような「時間でいくらもらえる」という保証のないお仕事です。
つまり、声優になるということはどういうことか、それによるメリットやデメリットについても触れます。
夢を追うということはそれらを受け入れることです。

●声優になるということ
声優になるということは、
・好きなことでお金を稼ぐことができる
・稼げる人はそれなりに稼げる。稼げない人は稼げない
・仕事以外の時間的制約がない
・仕事がなければただの自宅警備員もしくはアルバイター、場合によってはいつまでもフリーター
・収入の浮き沈みがある。人によっては精神を病む可能性もある
・週刊誌の的になり始めているので、品行方正が望ましい(当たり前)
メリットとデメリットは当然あります。正直、ほとんどの声優は食べていけるかどうかのギリギリラインであれば御の字で、仕事が入るのか、いつなくなるのかの不安と戦う精神力が必要です。
サラリーマンはその点、ちゃんと仕事をしていれば月給やボーナスがありますが、声優は働いた分しかもらえません。
●実は人生そのものがリスクだらけ
でも考えてみてください。
上に書いたこと、リスクを抱えるということはサラリーマンでもアルバイトでも、なにをしても当てはまることです。
ということは、覚悟を決めてやりたいことに挑む人生を歩き始めるのか、それとも不安だから安定しているように見えている仕事を選ぶのか。
あなたはどちらを選ぶ人生を送るのでしょうか。
どちらも正解はありません、選んだ道があなたの人生なのですから。
●芸能事務所ならではの保険的制度
顔出し(俳優や女優など)の芸能事務所の場合、その事務所独自の保険的なシステムを用意しているところもあります。
たとえば、Aというタレント事務所では、寮住まいで週6は事務所のレッスン漬け。仕事が入っても月給制で10万、稼いだ月も稼げない月も毎月10万のおこづかい保証、ただし2年以内にある程度稼げなければクビ。さらに衣食住完備のため、バイトや交際などプライベートは原則禁止で、割り当てられた金額を稼げるまで月給制が続く。
割り当てられた金額というのは、例えば生涯収入として10億円稼ぐまでは月給10万の生活で10億を超えたら稼いだ分から事務所のマージンを抜いた金額が収入になる、
ということです。
これだと事務所が得じゃないか、と思いますよね。
でも違うんです。
この仕組みはテレビやCMなどの露出が減って、稼げなくなったとしても今まで稼いできた10億を切り崩して、毎月給料がもらえる、というある種の保険的制度です。
これなら仕事がなくなっても、その積立がある限り事務所にいられるという仕組みを用意していたり、事務所経営のお店でバイトをする、というところもあります。
●声優業界には保険的制度はない
声優の事務所では、まず確実にそんな制度はありません。
なぜなら、そこまで単価が高くないからです。
つまり、上記記載の
・仕事がなければただの自宅警備員もしくはアルバイター、場合によってはいつまでもフリーターである可能性
という不安定な状態が一生続くかもしれません。

●やりたいことはやるべき
人生は長いとよく言いますが、本当にそうなのでしょうか。
日々やらなければならないことや、やりたくもない仕事に追われて、「気づけばもう何歳?」みたいな人生は、多くの人が経験している生き方です。
今、何気なく過ごせている時間というのは実は、大げさに言えば奇跡の連続です。
外出しようとしたら交通事故に遭った、心臓発作が起きた、事件に巻き込まれたなんてことが起きないとも限らない。無事に明日を迎えられるということは、奇跡の連続だということです。
だったら好きなことや叶えたい夢を叶えるために、一生のうちのほんの数年間を夢のために使うことって素敵なことだと思いませんか。
これが養成所をはしごして、気づけば40歳にもなろうというようなら、あまりおすすめしたくありません(その人の人生ですから別に良いのですが)。いわゆる「養成所ジプシー」なんて言われています。
でも、まだ若いとかある程度の貯金がたまって余裕があるなどの状況なら、やりたいことはやったほうが良いと思います。
「親のすねをかじり尽くしました」なんて笑い話もありますが、いつか恩返しをするという気持ちで頑張るのもありと言えばありです。もちろん家庭の事情が許せばですが。
●おまえは自分の人生を生きているか
ジープのCMで「おまえは自分の人生を生きているか」という言葉がありました。これ、とても大事なことだと思います。
人は、周りの期待に応えたいとか他人にどういう評価を受けるかということを意識的・無意識的にも気にした人生を歩みがちです。
マネージャーなんて、まさにそうなりがちな職業です。
なぜなら、会社の評価、タレントからの評価、取引先からの評価があってこその仕事ですから。
そういう意味では、誰しも周りの評価が付きまとうものではありますが、だからこそ「自分の人生を生きているか」という意識がとても重要になるのだと思います。
不安というものは生きていれば常についてまわるものです。やらなくて後悔するくらいなら、期間を決めて全力で挑戦してみる。そんな挑戦のできた人生は、仮に夢が叶わなかったとしても、きっとその後の人生になんらかの実りをもたらすものだと信じたいものです。
「自分の人生を生きる」ということは、「自分の想い」を「意識して日々を過ごす」ことだと思います。
なんとなく流されて生きていくことではありません。
声優事務所で働いているマネージャーやデスクには、自らが挑戦したものの夢破れ、だからこそ夢を追い求める若い子たちの力になりたい、と考えている人もたくさんいます。
そんな事務所のマネージャー・スタッフと出会うことができ、力を合わせていけたならそれはきっと素敵なことではないでしょうか。
保証なんてない。だからこそ、気持ちが大事なんです。
・へこたれない気持ち
・努力できるかどうか
・他人に流されるのではなく、自分軸で生きていく覚悟があるかどうか
この3つがあるならば、挑戦するのも良いと思います。
あなたの人生をより素晴らしいものにするかどうかは、結局自分自身なのです。
声優を目指すということは、
・自分自身と向き合い、戦い続ける覚悟が試される人生
・自分の人生を生きるひとつの生き方
そんな道なのかもしれません。

●夢は寝てみるもの? それとも叶えるもの?
「夢はなかなか叶わない」という言葉があります。
当たり前です。だって、それが夢というものなんですから。
その夢を叶えるためにはいくつもの壁やハードルが立ちはだかります。でも、だからこそ、きっと価値のある夢なんだと思います。
夢を寝てみるものにせず、叶えるものにしてほしい。
そんな想いをもって、この文章を書いています。
●高すぎるハードルはくぐりやすい
最後に、ここまで読んでいただいた方に感謝の気持ちを込めて、次の言葉を贈ります。
高すぎるハードルはくぐりやすい
立ちふさがる壁やハードルは乗り越えなければいけないものなのでしょうか?
何を言いたいかというと、乗り越えることが目的ではないよ、ということです。
ゴールにたどり着くための過程に壁やハードルが存在するものであって、乗り越えられたら良いことですが、乗り越えることが目的ではないのです。
つまり、どんな方法を使ってでも、その壁やハードルの先に行くことが大事だということです。あなたがもし声優になるという夢を叶えたいと思うのであれば、そんなあなたを応援したいと思います。
このブログを見てくださるあなたが、自分の夢を叶えるために「自分の人生を生きる」と決めて、夢を叶えるために挑戦するのであれば、受け入れてくれる業界だと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
