【努力をしているのに、なにをやってもなかなか結果がなかなかでない人っていると思います。逆になんでも卒なくこなしていける人もいる。その違いはなにかというと、もしかしたら「変数と定数」という考え方の違いかもしれません】

●世の中のことは「変数」と「定数」の2種類しかない
世の中には自分次第でどうにでもなることと、自分ではどうにもできないことというものがあります。
たとえば、発声練習をするかどうかは自分次第でどうにでもなることですから「変数」です。
逆に、気になる異性を自分に惚れさせられるかどうかということは、自分の努力次第ではあっても決定権が自分にない時点で「定数」となります。他にも、天候を自在に操ることはできませんから、天候というものも定数と考えられます。
ここで言葉を定義します。
・変数:自分次第で変えられるもの
・定数:自分とは関係なく変えられないもの
つまり、あなたの世界で起こることは「変数」と「定数」で分けて考えることができます。
●「変数」と「定数」という考え方の恩恵
この「変数」と「定数」という考え方、ものの見方をし始めると、いろいろなことが見えてくるようになります。
たとえば勉強のことを考えてみましょう。
あなたは国語の試験を終えました。思い返すと「あの問題はこう書いておけばよかった」とか「なんであの漢字を間違えたんだろう」とか出てくるかもしれません。
でも、次は数学の試験が始まってしまいます。
ここで、あなたには次の選択肢があります。
・国語の試験について振り返り、過ぎてしまったことを後悔する
・次の数学の試験に頭を切り替えて、国語の試験については考えない
この切り替え、当たり前に考えたら次の数学の試験のことを考えるべきことですが、なかなかそういう切り替えのできない人も多いと言います。
逆にすぐに切り替えられる人と切り替えられない人の違いはなにかというと、切り替えの上手い人というのは、
・過ぎた時間は戻らないから、くよくよ考えても意味がない。
というように、過ぎた時間を「定数」と割り切って、次の数学の試験に意識を向けているという説明ができます。
この「変数」と「定数」という考え方は、悩みごとについても使えます。
あなたが心を痛めている悩みごとを「変数」と「定数」に分けて考えるのです。
たとえば、仲の良い友達を些細なことで喧嘩をしてしまい、関係修復に一歩を踏み出せないということで悩んでいるのであれば、
・友達と再び仲良くしたい
・喧嘩の原因について、どちらが悪いのか、それともどちらとも悪いのか
・言われたくない言葉を言ってしまったのか、言われて頭にきちゃったのか
など、いろいろなことを書き出せると思います。
紙に書き出すということはおすすめです。負の思考のループから抜け出すためにも必要です。
ここで、物ごとを自分次第でどうにもできる「変数」と、自分ではどうしようもできない相手次第の「定数」と分けてみます。
喧嘩の原因が、自分が「つい調子に乗って余計な一言を言ってしまったこと」であるならば、あなたができること(変数)は、
・余計な一言について謝ること
・なぜ調子に乗ってしまったのかを考えること
・なぜそんなことを言ってしまったのかを考えること
で、そこからどのように行動するのかは「変数」です。
やるかやらないかはあなた次第ですから。
そして、自分が謝る必要があると思ったとして、謝った場合に、
・友達が受け入れてくれるかどうか
・再び元の仲良しに戻れるかどうか
は、相手の気持ちや考え方次第(定数)ですから、あなたにはどうしようもないことです。
許してもらえるかどうかの決定権は友達にあり、あなたにはありませんから。
でも、定数である「相手の気持ちや考え方」については、あなたの態度などである程度の影響を与えることはできます。だから定数と言えども、祈るしかできないわけではありません。
この「変数」と「定数」を間違えている人が、周りからみた「クレーマー」や「面倒くさい人」となるのかもしれません。
筋が通っていないとか道理にそぐわない、となるわけですから。
このようにして「変数」と「定数」を切り分けて考えることができるようになると、少なくとも精神衛生上は多少楽にはなれます。
●結果が出やすくなる方法も考え方が大事だった
さて、「変数」と「定数」という考え方・ものの見方がなんとなく理解できたところで、大事な話に入りましょう。むしろここからが本題といえます。
あなたが努力していても、なかなか結果が出ないと思えることはありますか?
もしくは親しい人の頑張りについて、なんであんなに頑張っているのに結果に結びつかないのだろう?
と思うことはありますか?
もし、そういうことに心当たりがあるのであれば、ここでも「変数」と「定数」に分けて考えてみてください。
その努力は、「変数」なのか「定数」なのか。
努力することは変数です。あなた次第ですから。
でもその内容が定数に向けての努力であれば、結果はなかなか出ないかもしれません。
先ほどの試験の話ではないですが、
・国語と数学の試験勉強→変数
・すでに終わった試験の内容について修正できないかと先生に交渉すること→定数
終わった試験について、答案用紙を書き直させて欲しいとどんなに努力しても、なかなか実現はしないと思います。当たり前だ、と思うかもしれませんが、自分の努力している内容がそのようなものでないかは一考の余地があります。
だから、あなたの、またはあなたの親しい人の努力は、自分次第でどうにでもなる「変数」に向けたものかどうか、今一度考えてみることをすすめます。
もし「定数」に向けてのものであるならば、別の「変数」によってその「定数」の確率を上げることができないか考え直すことが必要になります。
努力の方向性は間違っていない、それでも結果が伴わないのであれば、ここで「量」と「質」の問題になってきます。
●努力の方向性の次に「量」と「質」について考える
今回は「変数」と「定数」についてですから、「量」と「質」については深く触れませんが、がむしゃらにただやればいいというものではないということは理解してもらえたらと思います。
あなたの努力の方向性は、「変数」か「定数」どちらでしょうか。
もし自分次第で結果に影響を与えることのできる「変数」だった場合に、今度は「量」と「質」について考える必要があります。
時間は有限ですから、無駄な時間は減らしたいですよね?
「量」が必要なことなのか、それとも「質」を重視しなければならないことなのか。
もしくはそれぞれが必要となるのか。
基本的には「量」と「質」というものは両方あったほうが良いものではありますが、すべてに適用できるわけではないのが現実問題です。
だからこそ、より重要なのはどちらかという視点で、時間的な効率を考えることをおすすめします。
「量」はどちらかと言えば、「慣れ」が必要なものに関わることが多いです。
「質」とは「内容」や「時間」に関わるものが多いと思います。
専門学校や養成所でプロの声優・ナレーターを目指しているのであれば、緊張への対処方法は「慣れ」ですから、「量」をこなす、場数を踏むことが大事です。
発声練習は「質」を重視したいですよね。でも、身体がその発声を日常の一部として受け入れるためには「量」が必要になってきます。そのどちらも足りていないと「付け焼き刃」になるわけです。
あなたの努力が報われることを祈って、今回は終わりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
